イレッサ問題
肺がん治療薬のイレッサが問題になっていました。
イレッサの副作用として間質性肺炎が起こり、命を落としてしまった
患者さんの遺族の方が訴訟を起こしました。
高裁の判決は国と製薬会社に罪はないとのことです。
遺族の方はとても残念だと思います。
薬が原因で家族の方が亡くなったわけですから・・。
イレッサは肺がんの治療薬として非常に効果が高いらしく、副作用も少ない、
なおかつ飲みやすい錠剤だそうです。
新聞に掲載されていましたが、イレッサで末期の肺がん患者さんの平均生存が
1年だったのが2年半まで延びたそうです。
これは非常に大きな数字でここまで効果のある抗がん剤は少ないと思います。
もし、製薬会社に責任があると裁決されていれば、イレッサは使いにくくなります。
延命治療を受けられる人もそうでなくなります。
ですから多くの患者さんや病院にとってはなくてはならない薬・・。
しかし、患者さんの立場に立つと非常に難しい問題です。
病院側はしっかりとした説明を行い、間質性肺炎も起こる可能性がありますが、
治療にはイレッサが必要だということをしっかり説明すべきでしょう。
患者さん側も病院の説明をしっかりと聞き、わからないこと質問するという
姿勢が重要だと思います。
がんの治療は一筋縄ではいきません、病院と患者さん側の意思の疎通がしっかりと
行われていれば、こういう問題は少なくなると思います。