Feb 04
2011
きれいに取れました!
最近の手術で、一般的になじみの少ない疾患があったので紹介します。
これは粘液のう胞という疾患で唇の粘膜にできる
軟らかい腫瘤です。
全く怖い病気ではなく、腫れている粘膜の
中身は唾液です。
繰り返し唇を噛んでしまうことで、唾液を出すための小唾液腺がつまり、唾液が外に出れなくなって粘膜の中で腫れてくるのです。
自然に消滅することもありますが、写真のように大きくなると
手術しないと治らないことも多いです。
非常に薄い粘膜の中に唾液が入っているので、手術の際に
破ってしまうことが多いのですが、今回はきれいに取れたので
掲載してしまいました。
シャーレの真ん中にある白いものが粘液のう胞です。
診断がついているので病理検査にはまわしませんが、
きれいに取れた時はなかなか捨てることができません^^。
現在、再発もなく経過良好です。
by at 08:14