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扁平苔蘚

今日はちょっと真面目な話。

扁平苔蘚は”へんぺいたいせん”と読みます。
聞き慣れない病名ですが、最近扁平苔蘚の患者さんが続いたので報告しておきます。

 



この病気はほっぺたの内側の粘膜に発症する炎症性の病変で、写真のように
頬の中央ぐらいの位置に白いレース様の模様ができます。

基本的に両方の頬にできることが多く、痛み(しみる感じ)を伴い、ひどくなれば
潰瘍を形成し、痛みや不快感も強くなります。

原因は不明なのではっきりとした治療法はありません。

ステロイド系の軟膏で良くなることもあるようですが、ひどくなることもあるので
基本的には何もしません。

私自身の感覚では奥歯におおきなかぶせ(補綴物)が入っていることが多く、
金属アレルギーの傾向にある患者さんに多いように感じます。

また、肝臓に疾患を持つ人にも多いよう感じます。
(個人的な意見なので何とも言えません・・・)

この疾患はまれにガン化するので定期的な経過観察が必要です。
実際に扁平苔蘚から歯肉がんに移行した人を経験しています。


おや?っと思ったら、すぐに当医院か口腔外科を受診して下さい。

by   at 08:43
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