顎の骨が壊死！？

最近学術的な内容を続けてブログに掲載していますが、ついでにもう一つ。

ビスフォスホネート系薬剤って難しい名前の薬があるの聞いたことありますか？
ほとんどの人はないと思います。

主に乳がん治療の抗がん剤や身近なところでは骨粗鬆症の治療薬に使われています。

この薬を飲んでいる人に抜歯などの歯科治療をすることで、顎の骨が壊死を起こし
非常につらい症状を引き起こすことが最近分かってきました。

この薬の飲んでいる患者さんは意外と多く、特に骨粗鬆症に悩んでおられる
高齢の女性に多いようです。

骨壊死を起こす確率は数パーセント以下ですが、ひとたび起こってしまうと非常に
厄介な病気です。

先日の学会でもいろいろな症例が発表されていましたが、特に

乳がん治療でビスフォスホネート系抗がん剤治療を受けている患者さん
骨粗鬆症治療でビスフォスホネート系内服薬を３年以上続けている患者さん

ビスフォスホ系薬剤はこちらを参照してください。

これらの方は歯科治療の際、特に抜歯などの処置で注意が必要です。
歯科治療の際、必ず申し出るようにしてください。