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歯周病②

前回の続きです。

歯周病の原因としてプラークコントロールを挙げましたが、もうひとつ大きな原因があります。

それはかみ合わせ・・・、なんです。

難しい言葉で言うと咬合性外傷(かみ合わせが原因で歯がダメージを受けること)
ということになるのですが、なかなか一言では説明できません・・。

簡単に言うと・・・

①バランスの悪いかみ合わせ
歯並びが悪く、かみ合わせると特定の歯ばかりに力がかかる

②夜間の歯ぎしり
無意識の状態で上下の歯を食いしばるために、歯に過剰な力がかかる

③偏ったかみ癖
かみ癖のために右側、左側、特定の歯ばかりに力がかかる


すべての項目に”力がかかる”という言葉がありますが、この”力”がとても厄介なんです。


歯に過剰な力がかかると歯が揺さぶられる

揺さぶられたところに不適切なブラッシングで細菌が歯の隙間に入り込む

隙間に入り込んだ細菌が歯を支える骨を溶かす

歯がぐらぐらし始め、抜け落ちることもある

患者さんにはなかなか難しくて伝わりにくいかもしれませんが、かみ合わせって本当に
難しくて、奥深いものなんです。


不衛生なブラッシングにこの咬合性外傷が重なると一気に歯周病が進み
歯が抜け落ちます。

ブラッシングは自分で気をつけることはできますが、咬合はなかなか難しいんです。 

従って、歯周病の原因は決してブラッシングの不足だけではなく、いろいろな
要因が重なっているということなんです。

かみ合わせを補正するためにマウスピースを装着したり、入れ歯やかぶせを作ることで
改善する場合もあります。


いくらブラッシングを頑張ってみても効果がないという方はご相談ください。 

by   at 12:40
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